弁護士/ 弁理士

長沢 幸男パートナー

裁判官として20年のキャリアを経て、弁護士・弁理士として20年間にわたり知財をはじめとする各種紛争案件を取り扱ってきた。東京地方裁判所および東京高等裁判所の知的財産部で裁判官として多くの知財訴訟を扱い、最高裁判所では知的財産訴訟担当の調査官(判事)として、最高裁判所の裁判と判例形成に携わった。裁判官として2000件を超える知財訴訟を担当した経験を活かし、退官後は数多くの知財訴訟において国内外の企業を代理。米国連邦巡回区控訴裁判所において、2度にわたり客員研究員として米国知財訴訟を研究するなど、海外の知財紛争制度にも詳しい。欧米をはじめとする外国企業のインバウンド知財訴訟を最も得意とし、各国の法律雑誌において高い評価を得てきた。

経歴

1982年
東京大学法学部卒業
1984年
判事補
1989年~1992年
東京地方裁判所知的財産部
1992年~1993年
判事補長期在外研究員として、米国連邦巡回区控訴裁判所(CAFC)、ジョージワシントン大学ロースクール、欧米裁判所および特許法律事務所において知的財産訴訟を研究
1995年~2000年
最高裁判所調査官(判事・知的財産訴訟担当)
2000年~2003年
東京高等裁判所知的財産部判事
2003年
判事退官、米国連邦巡回区控訴裁判所(CAFC)客員研究員、ジョージワシントン大学ロースクール客員研究員(知的財産法)
2004年
東京大学先端科学技術研究センター特任教授(~2007年)、北京大学法学院・知識産権学院客員教授(~2005年)、ソウル国立大学法学校客員教授(~2005年)、マックスプランク知的財産法研究所講師兼客員研究員(~2005年)
2005年
知的財産研究推進機構アジア知財戦略研究部門長(~現在)
2007年
東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻特任教授(~2012年))

資格

2004年
弁護士(36期、第一東京弁護士会)・弁理士登録

主な著作

2005年 『裁判所法等の一部を改正する法律の解説』(発明協会)
2005年 「Enforcing Patents in China, Japan and the United States: A Comparison」(AIPPI Journal Vol.30 No.5)
2007年 「Settlement Conferences at Japanese Courts」(AIPPI Journal Vol.32 No.1)
2007年 『実務審決取消訴訟入門』(民事法研究会)
2009年 The Doctrine of Equivalents in Various Patent Regimes: Does Anybody Have It Right?, 11 Yale J.L. & Tech. 26
2009年 『知的財産法で見る中国』(民事法研究会)
2011年 The Examination of Technical Issues in Patent Litigation (Patent Practice in Japan and Europe: Liber Amicorum for Guntram Rahn)

主な講演

2004年

日本知的財産法・比較特許法講義(北京大学知識産権学院講義)

2004年

日本の知的財産法(ソウル国立大学法学校講義)

2004年

中国の知的財産権法制度及び知的財産法比較研究の将来(東京大学先端科学研究センター知的財産権フォーラム2004)

2004年

実践知的財産法(東京大学先端科学技術研究センター講義)

2005年

Patent Litigation in Various Countries — Insights into the Japanese Perspectives (International Judges Conference on Intellectual Property Law)

2005年

日本知的財産訴訟の国際裁判管轄(東京大学とソウル大学共催・知的財産に関する日中韓3国間シンポジウム)

2006年

元東京高裁判事長沢幸男氏に聞く(日本知的財産協会会誌広報委員会・日本弁理士会パテント編集委員会合同インタビュー)

2006年

日本の知的財産訴訟における証拠法(中華人民共和国最高人民法院主催「知財司法保護国際シンポジウム」パネリスト)

2010年

国際知的財産戦略学(東京大学大学院工学系研究科国際知的財産マネージメント・プログラム)

2010年

憲法訴訟の日中比較(中国科学院特別講義)

2010年

営業秘密保護の日韓比較(ソウル大学法科大学院特別講義)